海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
Print ISSN : 0916-7897
ISSN-L : 0916-7897
海岸景観評価に関する研究
CGと感性工学による景観の経済評価
松原 雄平青木 俊介熊谷 健蔵
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 50 巻 p. 1301-1305

詳細
抄録

本研究では感性工学と経済学的評価手法さらにCGを用いて, 利用者の海岸景観に対する評価構造, 心理的尺度と経済的評価との関係について検討した. 主な結果としてCGと写真を用いた景観評価においては両者に有意な差がみられず, CG画像で景観評価が可能であることが確認された. さらに, コンジョイント分析を用いた経済評価の結果, 海岸景観を構成する属性の評価ウェイトは護岸整備を1.0とすると, 前浜の造成は2.45, 緑地造成は1.81となり, 前浜の造成の評価が最も高かった. また、主成分因子得点と支払い意志額の間には明確な線形関係が認められ, 景観評価が経済的評価にもなりうることが分かった.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top