海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
Print ISSN : 0916-7897
ISSN-L : 0916-7897
海岸施設の変状連鎖に対する定量的な点検手法の提案
山田 哲也永見 敏美石谷 俊彦山本 修司前田 邦彦山崎 重光
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 51 巻 p. 1336-1340

詳細
抄録

海岸施設に対してライフサイクルマネジメントを考慮した維持管理を行うためには, 簡易で定量的な点検手法を一次点検に取り入れ, 計測値を蓄積し, 変状連鎖の将来的な進行予測を行うことが有効である. 本研究では, 定量的な点検手法として水準測量とシュミットハンマー試験を提案し, 実際にコンクリート護岸に適用し, 計測結果を地中レーダ探査とコアサンプルによる圧縮強度試験結果と比較した. その結果, 計測値の傾向が一致し, 本手法により変状連鎖の早期段階を定量的に把握できることを確認した.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top