抄録
本研究は, 波面を面的に計測する手法について検討を行った. アルゴリズムは画像による3次元計測手法を用いており, 2台のカメラによって撮影された画像から波面の3次元座標を算出している. 波面の3次元計測は, 波面が光を反射すること, 画像中の輝度値の変化が緩やかな場合に, 画像中の同一点の決定が困難になる. 本研究では, 画像問の同一点を決定する際に, 相互相関係数と検索範囲の条件で同一点を抽出し, 最小二乗法によって2次抽出をすることで解析精度の向上を試みた. 高解像度のデジタルカメラを使用して, 実験水槽で造波した波面を撮影し3次元画像解析を行った結果と波高計によって計測した結果を比較し精度の検討を行った.