抄録
本研究では, 海洋短波レーダにより観測される海表面流速場を用いて, 津波のリアルタイム予測を行える方法を開発した. 海洋短波レーダで流速場を取得するためには, 1分間程度以上の観測時間が必要であり, 数値シミュレーションでは, 1分および2分間の時間平均流速場を用いて, 推定される特定時刻における水位, 初期水位および沿岸域での水位変化の誤差を評価している. その結果, 1分間の時間平均流速を用いることにより, それらの水位がほぼ適切に推定され, 沿岸域の水位変化に関しては, 全ての地点で相関係数が0.99以上となり, 誤差の標準偏差も0.2m以下となることが示された. このことから本研究の計算手法の実用性が検証された.