抄録
豊かな生態系の形成を目指して創出される砂泥質地盤の安定性に着目し, 波浪作用下における砂泥質土の粗粒化, 地形変化特性, および液状化特性の解明を目的として, 水理実験を行った. 透水性の低い粘土を含有して形成された砂泥質土は, 初期に過剰間隙水圧を保持し, 地盤骨格が十分に形成されていない. このため, 比較的小さい波浪条件においても, 砂泥質土では, 液状化が発生しやすいことが明らかになった. また, 初期の砂泥質土は, 未圧密地盤としての特徴を持ち, 波浪作用後に有意な高密度化現象が生じる. 液状化により, 底質内部から細粒分が流出するとともに, 底質の高密度化に伴い, 圧密沈下による地形変化が生じることが明らかになった.