抄録
大洗海岸から旭海岸にかけての区域では浸食が著しく, 浜が消失し危険な状態となっている. 対照的に港内では砂が過剰に堆積して航路埋没が生じている. これに連動して沿岸域底質粒径も大きく変化し, チョウセンハマグリなどの魚介類の生息量も激減している. そこで, 海浜変形にとどまらず底質粒径の変化をも予測可能な熊田らのモデルを大洗・旭海岸に適用し, 対策工が海浜形状とともに底質粒径変化に及ぼす影響を評価し, 最適対策案について検討した.その結果, 対策工上手の堆積効果, 航路埋没防止効果, ハマグリ生息環境の維持効果, 対策工下手の浸食影響などからNo.40ヘッドランドを先端水深6mまで延伸する案が最適なことが分かった.