抄録
本研究は、歴史的建造物を保存し情報化する際に保存すべき情報の量を決定することを目的にしたものである。
現在、歴史的建造物 を保存する際には、参考にする規定 や規則はなく 、保存を実施する側の判断に委ねられてきた。
保存する側も、解体を前提とした保存であるため、 「 図面 」 と 「 一部の部材 」、「 記録写真 」レベルでの保存に限定さ
れてきたため 、 現物として 復元 ・復原 や再現 を実施する際に 情報不足に陥ったケースが数多く報告されている。そ
うした問題に対応するため、本研究では、 CG 技術 を用いて 歴史的建造物の保存・ 再現実験を 行った 。