抄録
現在,VR(仮想現実) は多岐にわたる分野において活用され始めており,医療にまでその技術は及んでいる.本研究プロジェクトでは,避難訓練や被災時の被験者の行動選択情報の収集への適用を目指し,侵襲的にセンシングできる心拍揺らぎや前頭前野の脳血流といった生体情報の活用を目的としている.心拍揺らぎは心理的負荷の度合の推定,前額部の脳血流は思考・計画が活発に行われている状況の推定に役立つことを期待している. 本報告では,その予備実験として,「VR 環境下での三次元迷路からの脱出」といった基本課題を設定し,様々な心理的負荷を加えて生体情報を収集することを試みた結果について報告する.