抄録
「人間中心の情報システム」の理念が提唱されてから四半世紀以上が経つ.
しかしこの理念 が社会にどの程度
浸透しているのか, あるいはそもそも人間中心システムが増加しているのか定かでない. このような状況の背景
として 「人間中心」 の定義付けや具体化などが不十分なことが挙げられる. そこで人間中心の情報システム の理念
の深耕の必要性を指摘し 検討のポイントとして(1)「人間」 の限定,(2) 「人間中心」の要件と効用の明確化,
(3)人間中心を考える上での合理性の是認,(4)組織・社会の鏡像としての情報システムの認識,を提案 する.