抄録
インターネットの発展とスマートフォンの普及に伴い、EC(電子商取引)市場が急激に成長し、身近なものになっ
ている。EC サイトはクリックするだけで商品購入ができるが、触ったり、試着したりなど実店舗での購買体験が不
足しているという課題があり、企業は実店舗と EC の双方でよりよい購買体験を提供するよう求められている。本研
究では、まず消費者の購買行動について、オンラインとオフラインショッピングの特徴を比較する。次に、VR 技術
を用いたネットショッピングにおける実店舗での視覚と触覚の適用の可能性について考察し、VR 技術がネットショ
ッピングの不足点を補うことができ、EC 分野においても利便性とリアリティの高いショッピング体験が実現できる
と結論づけている。