抄録
現在、企業の内部統制充実が叫ばれているが、ともすれば内部統制監査に如何に対処するかが議論の中心になり、
本来の内部統制整備、充実が後方に押やられている。その典型的なものが、先ず可視化せよなどというアプローチ
である。可視化は悪いことではないが、内部統制は監査のためにあるのではない。企業が必要な業務を推進するた
めの体制作りであり、この充実が求められているのである。そのために重要な活動として次の3点を提案する。①
業務手続の整備を進めること。内部統制の性格を考えると、ここに内部監査人が関与することが効果的である。②
実質のある内部通報システムを構築すること。③外部監査人(公認会計士)は中間監査を活用して企業の内部統制
整備に指導性を発揮すること。