抄録
情報システム開発においては,多くの比率でその製造を協力会社に依存しているのが現状である.しかし納入された品質のトラブルで奔走させられるケースも多く,「協力会社管理」の良し悪しがシステム開発の成否の鍵を握っているとも言える.情報システム開発においては,「人間力」を重視した協力会社管理プロセスの構築が重要である.
本稿で論じる「協力会社管理」プロセスは,協力会社に契約事項の履行を要求するだけでなく相手を主役と捉え,
連携することにより,相手の保有している「人間力」の発揮を促すところに特徴がある.