情報システム学会 全国大会論文集
Online ISSN : 2433-9318
第7回全国大会・研究発表大会論文集
セッションID: 7-1
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7. 新しい情報システム(1)
日本語特性に着目した修正版GTAと要求分析への適用性
*金田 重郎
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抄録
質的研究の代表的手法であるGTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)は,KJ 法と類似性を持つ手法で あり,しかも,KJ 法には見られない,過度の汎化を防ぐメカニズムを持っている.但し,GTA では,テキスト切 片に対する「ラベル」に概念(名詞)を用いる.本稿では,名詞を用いる米国生まれのこの手法は,主語中心言語 である英語を母語とする場合には良いが,主題中心言語である日本語を母語とする場合,使い難い側面を持つこと を問題提起する.そして,1) 係助詞「は」に注目して主題を取り出し,2) ラベルを動詞中心の文に変えて,3)プロ パティに日本語に適した主題抽出手法である「目理方結」を採用した,日本語の特性に合致した修正版GTA を提 案する.
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© 2011 一般社団法人 情報システム学会
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