産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2016
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地域・住民の“安全安心を守る“検定消火器による自動消火システムの研究開発
*水口 寛也
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p. 1

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抄録
焼死者を伴って続発する住宅火災!“1件でも火災を少なく・一人でも焼死者を少なくする”ため,火災から地域住民を守り,安全安心の街造り支援の志から,平成25年6月,産学共同(国立 九工大・国立 北九州高専・株 花田設備)で“火災予防システム(自動消火システム)”の研究開発に取り組み,日本消防検定協会の検定品である消火器の自動噴射システムの学術開発に至った。 その学術成果である「自動消火システム」を製品化し,地域住民の実生活の中で活かし,安全安心な生活を提供すべく「ベンチャ一企業化」を進めている。 人間は,忘れたり,失敗したり,怠けたりするなど,愚かな本能を持っている。また,“うちには火災は起こらない”と言う排他的精神を宿している。今日の住環境は,高齢化社会や核家族化,そして老老一世帯家庭,在宅医療,介護と災害時に弱い住環境にある。“火災を少なくする,また焼死者を出さない”と言う火災対策は極めて困難であると受け止めている。住宅火災は,そこに住む人の自主自律の精神に任され,法令規制外にあることから,火災危機意識は極めて薄い。増して生活の豊かさ,幸せ求めて,高度開発される生活用品や生活必需品を求めている。それらには,火災を引き起こす“火種”と言うリスクを秘めている。ちょっとした気の緩み,慣習等,本能や精神の働きから悲惨な状態を引き起こす恐れに気付いていないのが実際である。 私たちは,こうした本能的,かつ,精神的欠陥を補い,防火意識の改善と共に人の力に依存する現実の防火設備に変わる「自動消火システム」を持って臨み,そして,その情報を向う三軒両隣りに自動システムにより提供することによって初期活動支援の実効性を確保しようとしている。この学術成果を如何に社会評価・平素の無益の価値(万一に備える)に結び付けて行くか,また,防火意識の改善に取り組んでいくか,ベンチャ一企業を拠点としたアライアンス機構を持って,学術研究開発心情〈起業理念〉を貫いて行く。その過程について講演を持って詳細に紹介する。
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