抄録
睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患である。また本疾患は、不整脈を併発することが多い。SAS は自覚症状があまりないため、気付かないうちに日常生活で様々な重大事故を起こす可能性がある。現在、様々な小型計測器が販売されていて在宅計測も可能になっているが、ほとんどは単一の生体量だけを計測している。SAS では無呼吸とともに不整脈を併発することが多いので、呼吸と心拍の同時計測ができる簡易な計測装置の開発が望まれている。
このため本研究では、早い段階で SAS を発見し、治療を始めるために、体導音センサを用いた在宅型SASの検知システムを開発する。本システムでは、体導音センサで呼吸と心拍を同時計測し、データを分析して無呼吸や不整脈を検知して、早期に SAS を発見するシステムを開発して検証実験をした。