抄録
本論では,K 耐久レースにおける成績向上に向けたドライバの訓練用途,および車両整備・開発に資する教育用途として,専用のドライビングシミュレータを構築したことについて述べる.これまでのドライビングシミュレータは,主に,ドライバ行動や,HMI(Human Machine Interface)の評価を目的として活用さ れてきた.一方,本論で述べる,K 耐久レースに特化したドライビングシミュレータは,筆者らの知る限り,これまでに存在していない.本論で訴求する新規性はこの 点にある.本論で述べるシミュレータを活用することで, K耐久レースのみならず,他のモータースポーツに携わる,もしくは携わろうとしている学生教育やスキル向上に寄与できるものであり,本論が貢献する所である.