産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2024
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ジェスチャー認識を加えた非接触タッチパネルの開発
*森山 鈴太郎*芹川 聖一
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 39-40

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抄録
現在、日本では新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が減少しておらず、2024年第28週には55,000件の新規感染が報告されている。新型コロナウイルスの感染経路の一つである接触感染を防ぐ方法として、物体との接触を避けることが挙げられる。そのため、直接のユーザータッチなしで操作可能な非接触型タッチパネルの需要が高まっている。本研究では、2台の単眼カメラを使用してジェスチャー認識を追加した非接触型タッチパネルを開発した。このタッチパネルは、一定の距離から操作することができる。具体的には、利き手の人差し指と右目を認識し、モニター上に操作点を表示し、反対の手でジェスチャー認識を行う。実験結果によると、操作点の最大距離誤差は36mmでしたが、この誤差量に合わせて指をわずかに動かすことで、目標操作点を簡単に移動させることができる。また、手のジェスチャーは100%の精度で認識された。そのため、モニター上の目標操作点に指を移動させるのは容易であり、詳細な操作が必要な場合には、画面を拡大することで指の位置をより正確に調整することが可能である。この研究により、拡大、縮小、クリックといったジェスチャー操作を追加することで、距離から直感的かつ精密に操作できる非接触型タッチパネルの開発が可能になる。
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