抄録
従来のスマートホームシステムは、電化製品や鍵の電源状態を確認可能なシステムである。このシステムでは、利用可能な電化製品に統一する必要があり、導入コストがかかるという問題があった。本研究では、対応機種の購入が不要で、低コストで実用化できるウェアラブルカメラを用いたシステムを開発する。本研究では、メガネ型のウェアラブルカメラを常時装着していることを想定する。その映像から、物体検出のための機械学習アルゴリズム、画像分類アルゴリズム、画像処理技術を組み合わせて、家庭内事象を検出する。本研究では、エアコン、テレビ、窓の鍵、ドアノブの鍵の4種類の物体を検出対象とする。開発したシステムの測定可能な距離と角度を確認し、提案システムの有用性を示した。