抄録
return sweepとは、文章読解中に視線を次の行へ移す眼球運動のことだが、その特性は文章の長さや個人の読解スタイルによって異なる。しかし、return sweepと逆行時の眼球運動を区別することは困難である。本研究ではこれまでに、return sweepを検出するための特徴量として、サッケードの移動距離が有用であることを明らかにした。そこで本稿では、分類対象となる眼球運動の種類を、移動距離に基づいて細分化し、LSTMを用いて検出性能を評価した。その結果、分類カテゴリを拡張することが、長距離のreturn sweepなど、return sweepの特定のバリエーションを検出するための有効なアプローチであることを示した。