建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
CALS/ECによる連絡所要時間短縮効果
島崎 敏一
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1998 年 6 巻 p. 11-18

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抄録

建設省は, 2004年から直轄工事の施工を建設CALS/ECによって行うとしている. そのため, 土木学会, 日本土木工業協会など土木関係の各種団体でも, CALS/ECに関する多くの研究が行われている. そのような研究報告書や他の多くの一般書でも, CALS/ECの効果について, 定性的にはその有効性が強調されている. しかし, 建設CALS/EC導入による定量的な効果については, ほとんど研究がなされていない. CALS/ECシステムの導入が建設業界にとっての急務であるにもかかわらず, 現実には, 特に中小企業においてはあまり進んでいないというのも, これが, その原因の1つと考えられる. 建設CALS/ECの導入効果という場合, 非常に多くの側面があるが, 本研究では, 定量的研究の第一歩として, 従来の電話による連絡と電子メールによる連絡を比較して, 連絡所要時間の短縮効果について解析をする. その結果, 電子メールによる連絡の所要時間短縮効果を定量的に示すとともに, それが効果的な状況を明らかにした.

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© 社団法人 土木学会
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