抄録
強い地震動を受けたロックフィルダムの動的変形特性、地震時間隙水圧および損傷様式等を把握解明するために遠心戴荷模型振動実験を実施した。実験対象は中央コア型ロックフィルダムとし、ダム模型の形状は、高さ40cm、堤頂長90.5cm、上・下流面勾配1: 1.8とした。ロック部は相似粒度を想定した砕石材料で、コア部は粘土と砂とセメントの混合体で作成した。40Gの遠心重力場において、ダム模型底面での最大加速度40Gまでの地震動を入力加振し、実験データに基づき大きなひずみレベルでのロック部の動的せん断剛性及び減衰定数を評価した。基礎岩盤が堅硬な場合は、谷形状がV字谷の場合よりU字谷の方が地震時の加速度応答は大きくなる傾向があること、ダム底面の最大加速度が20G程度 (1G重力場の500gal相当) ではダムの変状は殆ど生じない等の結果を得た。