地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
メッシュ状の活動域に基づく地震危険度解析手法の検討
松本 俊輔田村 敬一中尾 吉宏
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 26 巻 p. 113-116

詳細
抄録

過去の地震記録を対象とした一般的な地震危険度解析手法では、地震の発生状況を同一と見なすことが可能なゾーンごとに地震発生頻度を評価する方法がとられている。それに対し、米国地質調査所の地震危険度解析では、機械的に設定したメッシュごとに地震発生頻度を評価することを基本とするが、過去の地震記録が少なく、地震発生頻度が低く評価されるメッシュについては潜在的な地震危険度への配慮から、別途設定した大きなバックグラウンドゾーンで評価した地震発生頻度によりメッシュの地震発生頻度を調整する方法がとられている。本研究では、米国地質調査所の手法と、一般的な手法に基づいて地震ハザードマップを試算し、それらを比較することにより、地震の発生特性の評価方法が試算される地震危険度に及ぼす影響について検討した。

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top