地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
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2001年芸予地震における液状化被害
田地 陽一浅香 美治社本 康広
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2001 年 26 巻 p. 89-92

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抄録

2001年3月24日、広島県沖の安芸灘を震源とする地震が発生した。気象庁マグニチュードは6.7 (6.4から修正)、震源深さは51kmのプレート内部で発生した地震であった。広島県および愛媛県を中心に中国、四国、九州地方にわたる広域で強い揺れが生じ、広島県の一部では震度6弱が観測された。
液状化現象は、震源から概ね50km以内の地点で生じており、広島県側では大野町、廿日市市、広島市、呉市、三原市など、愛媛県側では、今治市、松山市などで見られた。液状化の発生した地点は埋立て年代の若い埋立地や河川、港湾の護岸に限定されており、特に液状化に起因する重大な構造物被害は認められなかった。

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