抄録
平成13年3月24日安芸灘を震源とするマグニチュード6.7の芸予地震が発生し, 広島県を中心に広範囲にわたって強い揺れが観測された. 広島市は太田川デルタに位置し, 市街地の多くは1600年代以降埋め立てによって作られており, 地下水位が高く, 地盤がゆるいなど液状化の危険性が高い地域である. 著者らは地震後ただちに広島市や呉市を中心に, 液状化被害について調査した.その結果, 広島デルタ内では地震動が小さく, 液状化による噴砂は比較的新しい埋立地で確認されたが, 周辺の建物や護岸、埋設管等の顕著な構造物被害は少なかった. 今後液状化判定に用いる深さ方向の低減係数rdの設定法について吟味が必要であると考えられる。