地震工学研究発表会 報告集
Online ISSN : 1884-8451
震災総合シミュレーションシステムの開発
建物被害推定手法の精度検証
山口 直也末冨 岩雄後藤 洋三岩崎 智哉水越 熏岡野 創山崎 文雄
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 28 巻 p. 105

詳細
抄録

震災総合シミュレーションシステムは, 大地震が起こったとき迅速に被災地域の被害推定等を行い, 災害対策本部が立ち上げられた際に意志決定のための情報を提供することを目的の一つとしている. そのシステムで用いる建物被害推定手法として, 限界耐力設計法を用いて個々の建物ごとに地震被害を評価する手法を構築した. この手法では加速度応答スペクトルを用いるので, 地震動および建物の周期特性を考慮した応答推定を短時間で行うことができる. また, 兵庫県南部地震における建物被害調査結果等の実地震データを用いて, 建物の耐震力を決定する限界変形角と降伏ベースシア係数の検証を行うなどして, 本手法の推定精度の検証を行っている.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top