抄録
著者らは文部科学省の大都市大震災軽減化特別プロジェクトに参加し, 高機能で低価格な次世代型の地震防災情報システム「震災総合シュミレーションシステム」に関する研究を行っている. このシステムの特長の一つは, 詳細被害推定さらには緊急対応行動シミュレーションを自治体の平常業務向け情報システムの延長上で実施できることである. 現在開発中のプロトタイプのうち, 地震動, 建物被害, ライフライン被害等の詳細被害推定から, それらの結果に基づく火災進展予測, 災害対応シミュレーションに至るまでのプログラム開発状況と, 地震発生後約30分以内に災害対策本部会議へ提供される情報の内容を試算結果を通じて報告する.