抄録
本文は2005年3月20日に発生した福岡県西方沖地震の被害概要と震災から得られた教訓を述べている。被害は (1) 玄界島・志賀島・糸島半島北部、 (2) 博多湾内の港湾施設と埋め立て地盤、及び (3) 市街地の局所的な地域に集中したが、これらの被害の概要と特徴、及び原因について考察を加えた。 (1) の被害は震源地に近いことが主な原因であるが、それと共に急傾斜地に建つ切盛土境界の家屋に被害が甚大であったこと、 (2) は今回程度の地震動では想定内の被害であること、 (3) については、断層運動などでできた不整形地盤、凹地などで地震動が増幅し、被害が顕著となったことを示している。