2005 年 28 巻 p. 48
入力波形を構造物の非線形応答特性値に基づいて評価する方法として, 構造物などの不確定性なども考慮した上で入力波を非線形応答値を座標に有する特徴空間へ写像し, 同空間上で比較する方法論を提案する. この空間は非ユークリッド空間となるがカルバックライブラー距離をノルムとして用いることで入力波形を評価することが可能となる. 本報告では, この入力波形の評価法を, ウェーブレット変換とフーリエ変換の設計用入力波の表現方法としての適用性の比較に用いた場合について述べる. 解析結果は, ウェーブレット表現の優位性を示す結果となった.