抄録
道路, 鉄道, 電力, 上下水道, 通信などの社会基盤ネットワークシステムが地震時において機能を十分に発揮できない場合には, 社会・経済活動が被る損失は甚大となる. 従って, 社会基盤ネットワークシステムの地震災害時における機能損失を適切に評価するとともに, これらの評価結果をシステムに関わる主体の地震対策活動に還元する必要がある. 本研究では, 社会基盤ネットワークシステムの中でも道路ネットワークを取り挙げ, 1) 道路ネットワークの地震災害リスクに対する機能損失の評価モデルを構築し, 1995年の兵庫県南部地震の事例に基づいて機能損失コストの試算を行なうとともに, 2) 道路ネットワークの構造被害と機能損失の関連に関する分析を行なった.