地震工学論文集
Online ISSN : 1884-846X
ISSN-L : 1880-4624
2005年3月 28日のスマトラ島沖地震におけるインドネシア・ニアス島の地震被害
三輪 滋アイダン オメル児玉 裕之遠藤 一郎清野 純史鈴木 智治濱田 政則
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2007 年 29 巻 p. 40-49

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抄録

巨大津波によりインドネシアなどに未曾有の大災害を引き起こした 2004年12月26日のスマトラ沖地震の 3ヵ月後の 2005年3月28日に, 先の地震の震源域のやや南にあたるインドネシア・ Nias (ニアス) 島の北方でマグニチュード8.7の巨大地震が発生し, 震源に近いニアス島を中心に, 今度は大きな地震動やそれに伴う液状化などの地盤災害により多くの構造物が大きな被害を受けた. これらの地震被害に対して, 地震被害調査にとどまらず, 復旧復興の提言や防災教育など復旧復興支援活動が継続的に実施されている. ここでは, 地震直後の被害調査と, 復旧復興支援活動の中で実施した地盤調査から得られた, 地盤や構造物の被害状況, 特に液状化による被害について, 地盤地震工学的な視点から述べる.

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© 社団法人 土木学会
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