抄録
鉄筋コンクリート橋脚等が地震によって損傷を受けた場合には, 二次災害を防止するために, 樹脂モルタル等により断面修復が施されたり, 連続繊維シート等を巻立てることにより短期的に耐荷力を確保することが必要とされる. 本研究では, 地震被災後にエポキシ樹脂モルタルにより断面修復されたRC 柱を対象に, ファイバー解析によりその耐震性能, 地震応答特性を評価した. 正負交番載荷解析により, 補修後には軸方向鉄筋の弾性係数, 降伏強度をそれぞれ初期状態の67%, 120%とすると, 解析精度が向上することを示した. また, 地震応答解析により被災前と補修後のRC 柱の最大応答変位を比較し, 地震動と構造物の振動特性によっては, 補修後のRC 柱の応答が増加する可能性があることを示した.