抄録
偏心橋脚などの複雑な挙動をすることが予想される橋脚を複数有する連続橋梁システムの地震応答解析を行うためには, 各部材挙動の理解度に応じた適切なモデルの選択が重要となる. 本研究では単柱式RC, 逆L字形RC, 単柱式鋼橋脚を有する橋梁の地震応答を評価するため, 曲げ挙動が卓越する単柱式RC 橋脚をファイバーモデル, 挙動が複雑になると考えられる逆L 字形RC 橋脚および単柱式鋼橋脚を実験ハイブリッドモデルとしてモデル化し, RC橋脚モデルを京都大学で, 鋼橋脚モデルをカリフォルニア大学バークレー校で実験を行う日米間分散ハイブリッド実験を実施した. その結果, 数値モデル化が困難な逆L 字形橋脚や鋼橋脚の強非線形挙動を含む橋梁システムの応答を得ることができ, 分散ハイブリッド実験手法の有用性を示すことができた.