環境システム研究論文集
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階段式魚道における落下流と表面流の発生特性とウグイの遊泳行動
林田 寿文本田 隆秀萱場 祐一島谷 幸宏
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2000 年 28 巻 p. 333-338

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抄録
治水・利水を目的とした河川構造物による河川の分断化がおき、その対策として魚道が設置されている。その中で階段式魚道が最も実績があり、研究も多く行われている。階段式魚道はプール規模・流量変化により、プール内流況が大きく変化し、大きく2つに分けて、表面流 (Plunging Flow)、落下流 (Streaming Flow) 状態を形成することが過去の研究で確認されている。一方、隔壁頂部形状の変化により、魚の遡上率に強い影響を受けることも確認されている。本研究ではウグイの遊泳行動と流況がこの隔壁頂部の形状 (丸型・斜型45°・斜型30°) とプール規模 (プール水深・プール延長) に関連していることを示した。
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