本研究では、地域によって地域構造に違いが存在してきていることに着目し、その原因として地域によりアメニティに違いがあること、世帯属性によりアメニティに対する選好が異なることを考える。そこで本研究では、アメニティと地域構造との関連をシステム論的に分析することを目的とする。そのために地域構造をライフステージによって分けられる属性毎の世帯数を構成要素とする単純なシステムとして定義し、アメニティと世帯属性に着目して、連立微分方程式を用いて地域構造のモデル化を行う。そして安定性解析を行い、アメニティと地域構造との関連を分析する。さらに、高齢社会を想定した環境政策に関する分析を行い、環境政策と地域構造の関連分析を行う。