環境システム研究論文集
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日韓中3国の都市の規模と環境関連指標に関する比較分析
金子 慎治今井 晃中山 裕文白 雪梅井村 秀文
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2000 年 28 巻 p. 399-410

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抄録

世界各国の都市環境の比較には、さまざまな環境関連指標の分析が必要となるが、このとき問題となるのが国による都市域の定義の違いである。このため本論文では、日韓中3国における都市の定義の違いを都市の人口、面積、人口密度によって比較した上で、各国の都市環境関連指標の比較を行った。具体的には、日本の政令市、韓国の広域市及び中国の直轄市・副省級市の市区を「主要都市」と定義し、各環境関連指標について、主要都市と国平均との格差、総人口との関連を比較分析した。その結果、日韓の都市活動の集中度が減少傾向にあるのに対し、中国ではそれらの都市への集中が顕著であることが分かった。また、生活関連基本指標、都市住民の消費活動指標、インフラ整備指標の3指標群と総人口との間にみられる関係を示した。

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