環境システム研究論文集
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地球温暖化対策が地域大気環境に及ぼす影響について
島田 幸司溝口 真吾日比野 剛松岡 譲
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2000 年 28 巻 p. 77-84

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抄録

筆者らは、地球温暖化対策による大気汚染物質の排出削減量を推計する副次的効果推計モデル (ALICE) を開発し、このモデルをある地方公共団体に適用した。その結果、対策を講じることにより、2010年で参照ケースより23%の二酸化炭素 (CO2) 排出量が削減され、同時に窒素酸化物 (NOx) および粒子状物質 (PM) の排出量が11%削減されること、家庭・業務部門では、CO2排出削減と同等かそれ以上の効果がNOxやPMに対しても得られること、鉄鋼業の自主行動計画や発電部門の排出係数低減が、CO2、NOx、PMに対する顕著な排出削減効果を有すること、対策を講ずることにより、NOxやPMの排出削減効果が特に顕著となる地域があること、が明らかになった。

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