環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
Print ISSN : 1345-9597
ISSN-L : 1345-9597
都市近郊域における緑地の配置とホンドタヌキの救護情報の分布の関係について
園田 陽一倉本 宣
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 30 巻 p. 101-107

詳細
抄録
本研究では都市近郊域における生息地の分断・孤立化がタヌキの交通事故に与える影響について検討することを目的とした.そのため, 神奈川県における交通事故による救護情報を用い, 緑地の配置との関係から救護情報の発生状況についてGISを用いて解析を行った.結果として, 樹林性緑地の孤立度が0. 4から0. 8の地域, 樹林性緑地周辺に分布する樹林性緑地の合計面積が105m2から106m2の地域, 樹林性緑地周辺の草地率が0. 4未満の地域において救護情報の発生率が高いことが明らかとなった.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top