抄録
アジアの途上国では、都市・生活型汚染問題が深刻化し、下水道・下水処理施設、ゴミ処理施設といった都市環境インフラ整備の重要性が高まっているが、巨額の投資が必要な為、政府財源の限界・ODA資金縮小の中で、当該分野への投資不足が課題となっている。そこで、持続可能な成長の実現に向けた新たな方策の切り札として民間部門資金の導入 (PFI) を提案する。アジア各国の都市環境インフラ整備における民間部門投資の展開状況を明らかにし、PFI実現の為の新たな体制-PPP構築に向けて、PPP理念及びPFI事業リスクを明確にし、PFI事業促進の全体フレームを設計し、特定組織の確立・リスク対策・優遇措置といった促進政策の策定、PFI事業プロセスのマニュアル化を試みた。