環境システム研究論文集
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徳島沿岸におけるアカウミガメ上陸頭数の減少要因の検討
中野 晋片岡 孝一田所 真路
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2002 年 30 巻 p. 437-443

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抄録
徳島沿岸でのアカウミガメ上陸頭数の減少要因について, 海岸地形, 周辺海域での漁獲量, 表面海水温の3つの観点から検討した. まず海岸地形変化の点では離岸堤が建設された阿南市蒲生田海岸の上陸頭数の減少割合が他の海岸に比べて大きいことが確認された. 次に徳島沿岸のウミガメ上陸頭数と魚種別漁獲量との関係を調べた結果, ウミガメの主要な餌の1つである貝類の漁獲量と高い正の相関関係が認められた. また太平洋沿岸での海水温との相関を調べた結果, 海水温の上昇に伴いウミガメ上陸頭数が減少していることがわかった.
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© 社団法人 土木学会
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