環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
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処理コスト削減手段としての排出量取引
瀧口 博明J. Wayland Eheart
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2003 年 31 巻 p. 379-385

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抄録
汚染物質を費用効果的に削減できる排出量取引について、米国での代表例を分析し、ほとんどの例が排出枠の配分方法としてグランドファザリング方式を採用していること、汚染物質の集中を避けるために取引に制限を加えていること、排出量取引の成否は取引に関する規制の少なさや信頼性、透明性、柔軟性によることなどを明らかにした。また、日本における排出量取引導入の可能性を論じるとともに、閉鎖性海域の水質保全のために排出量取引を導入することについて考察した。
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