抄録
循環型社会の構築に向けて、都市内緑地は都市内で発生する有機性廃棄物を土壌に還元する空間として位置付けることが可能である。その意義と問題点について整理したうえで、堆肥の品質と施用可能性という観点から「R緑地」という概念を提示して都市内緑地を区分することを試み、都市における有機性廃棄物の発生量から、生産される堆肥を土壌に還元するために必要となるR緑地の面積を求める手法を検討した。さらに、東京都板橋区を対象に試算を行った上で、R緑地確保のためには緑被率を上げると同時に、現存する都市内緑地のあり方を見直し、堆肥の還元可能性を高めていくことが必要なことを示した。