抄録
難燃剤は, 耐火性を高めるための素材として様々な産業で使用され, 我々の生活における火災に対する安全性を向上させている. しかし, 難燃剤には有毒な化学物質が含まれており, 健康面での被害が懸念されている. そのため, 適切なリスク管理が必要となるが, 難燃剤が多くの産業にて使われていることを考えると, 規制による産業活動および生活への影響を極力抑えるような方法を検討していくことが重要といえる. 本研究では, 難燃剤規制策を導入した場合の費用, 便益の分配, 波及構造を明らかとするための応用一般均衡 (CGE) モデルを開発し, 数値シミュレーションに基づき難燃剤規制のための課徴金制度を評価した.