抄録
評定尺度法を用いたアンケート調査を実施し, 共分散構造分析を用いて需要者特性別に水道水質のリスク認知における構成概念間の因果関係を考慮した認知モデルを構築した. そのうえで, 情報量, 親近感などの水道水質のリスク認知における構成概念が水道水質に対する不安感をどのように規定しているのかを把握し, また, 需要者特性が水道水に対するリスク認知の構成概念間における因果関係にどのような影響を与えているのかについて比較検討した. その結果, 水道水質のリスク認知では, 男性に比べて女性のほうがより不安と感じやすい傾向にあることを示し得た. また, 水道水質への不安の因果モデルにおける因果連鎖の構造が飲用形態により異なることを明らかにした.