環境システム研究論文集
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黄河流域におけるパン蒸発量の変化 (1971~2000) について
方 偉華井村 秀文
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2005 年 33 巻 p. 165-170

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抄録
蒸発は, 地圏の物質とエネルギー循環の重要なプロセスである.黄河流域は, 過去数十年来, 深刻な水不足に悩んできた.パン蒸発 (PE) の空間的・時間的な特徴は, 黄河流域において水循環と水資源を解析するのに重要である.本研究では, 1971年から2000年の黄河流域におけるPEの空間的・時間的変化を詳細に検証することを目的としている.
以下に, 本研究で得られた知見をまとめる.(1) 世界的なPEの変化は減少傾向にあるが, 逆に, 黄河流域では1980年代後半からPEが増加傾向にある.(2) 黄河流域の多くの地域では, PEは春と夏に減少し, 秋と冬に増加する.しかし, プン河流域のように, PEが全季節で増加する地域も存在する.(3) 主な傾向として, 1971年から2000年の間で, 日射時間と風速の減少によりPEが減少した.また, 日射時間の増加が1980年代後半からのPEの増加につながった.
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