環境システム研究論文集
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福岡都市圏における夏季と冬季のヒートアイランド構造の違い
久田 由紀子松永 信博安東 聡
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2005 年 33 巻 p. 171-178

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抄録
福岡都市圏ではヒートアイランド現象が深刻な問題となっており, ヒートアイランド現象の実態を解明するため, 2003年夏から長期広域多点観測をおこなってきた. 本論文では, 人間の生活空間をとりまく熱環境の季節変化について検討するため, 得られた観測データをもとに, 夏季および冬季のヒートアイランド構造について解析する. ヒートアイランド強度は, 夏季・冬季ともに日中に小さくなる. 最も大きくなるのは冬季夜間で2.0℃以上になる. 夏季日中の福岡都市圏の気温分布は全体に高温域が点在する. 夏季夜間の気温分布は, 高温域が都心部に集中し, 郊外に向かうにつれて気温が低下するという典型的なヒートアイランド構造をもつ. 冬季日中は夏季日中と同様に全体に高温域が点在する. 冬季夜間は等温線が海岸線とほぼ平行に並び, 海岸に近い地域ほど気温が高く, 内陸に向かうにつれて低温になる.
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