本研究では, 都市ごみの広域的処理システムの最適化に焦点を当て, 最も適切な広域ブロックの選択と処理シナリオの組合せについて分析した. すなわち, 処理システムの多目的最適化を図るため, 経済性及び環境性に関する評価指標について検討する一方, 線形メンバーシップ関数及びファジィ決定の理論を組み込んだ多目的ファジィ整数計画問題として定式化するとともに, 遺伝的アルゴリズム (GA) による多目的最適化モデルの提案を行った. ケーススタディの結果, 経済性と環境性をバランス良く満足する計画代替案が得られ, モデルの有効性を示すことができた.