2006 年 34 巻 p. 413-422
人口低密地域に焦点をあてて効率的な家庭廃棄物の分別収集のあり方を検討した. モデル地域で分別数の増加に伴う収集・運搬過程のコストの変化を算定し, さらに変化のパターンに影響を及ぼす要素として分別ごみの収集頻度と集落, 人口の分布状況に着目して解析を試みた. 加えて, 家庭での分別の煩雑さを支払意志額として推定し, また, 収集した後処理場内で選別する過程でのコストも算定して, これらを合計して総合評価した. さらに, 分別数の増加による環境負荷 (CO2排出量) の変化を算定した.