環境システム研究論文集
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河川流域整備事業の合意形成過程における当事者と行政間の問題構造
高島 太郎中島 敦司山本 将功
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2007 年 35 巻 p. 81-87

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抄録
自然環境整備事業における短期間で合意に至った事例から, 当事者と行政の合意形成過程における問題構造を明らかにすることを目的に, 関係者に対する事業過程におけるヒアリングと発言の記録から, PCM手法による「問題-原因構造図」作成と発言内容のクラスター分析を行った. その結果, PCM手法では合意形成過程で当事者による「行政への不信」, 「計画案への不満」, 「地域秩序の乱れ」, 「農地景観の悪化」を主問題とする構造が明らかとなった. クラスター分析でも「行政への不信」は独立した分類を得られたことにより, 合意に至る過程では, その払拭が重要で, 会議で合意を得ようとすることに加え, 個別対応による情報収集を積み重ね, 当事者一人一人の意見に耳を傾ける重要性が指摘された.
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© 社団法人 土木学会
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