抄録
循環型社会の実現に向けての方策として, 地域に立地する製造業施設と都市活動主体の連携を通じて環境効率を向上する産業共生のアプローチに注目する. 循環型の生産施設の技術インベントリを企業調査に基づいて定式化し, 廃棄物の処理削減効果と受け入れ企業の生産プロセスにおける新規資源代替効果を含む環境改善効果の評価手法を提案した. 具体的には川崎エコタウンを対象として, 循環型のセメント製造施設, 製鉄施設, ステンレス製造施設を対象とした廃棄物受け入れの現状の循環事業の環境改善効果を算定するとともに, 統合的な廃棄物政策の推進によって約80万tのCO2, 削減効果があることを明らかにした.