抄録
階段式魚道ではプランジングフロー, ストリーミングフローおよび両者が時間的に交互に発生する3形態が存在する. プランジングフローはプール内で反時計回りの渦が発生する流れで, ストリーミングフローは, 時計回りの渦が発生する流れである. 魚の遡上には前者が適しているといわれている. Rajaratnamet al.4) は流れの形態の予測式を提案しているが, 式展開において越流水深をプール長で代用しており, 信憑性が薄いと思われる. 鬼束ら11) は階段式魚道の流況を決定するパラメータを理論展開によって解明した. 本研究は, 魚道の現地調査によって, 流況を決定するパラメータの範囲を求め, パラメータのオーダー比較を行い, 室内実験に基づく流れの形態の予測式の提案を行ったものである.